20億ドルの初期投資へ
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アメリカの物流企業FedExが2020年12月〜2021年2月期決算を発表した。
グローバル配送の「FedEx Express」、陸上小口配送の「FedEx Ground(宅配便に相当)」、LTL配送(Less-than-truckload)を扱う「FedEx Freight」が主要セグメントだ。
- 売上高は前年比23%増の215.1億ドル
- 営業利益は売上比4.6%の10.1億ドル
- Express事業の売上高は107.9億ドル、増収率20.9%に加速

Ground事業も前年比36.5%増と好調だ。配送件数は8.2億件にのぼる。
FedExでは、ワクチン輸送のためのエンドツーエンドソリューションを提供する。680機以上の航空機、20万台の車両を使い、ワクチンの製造に使用される原材料を、製造国から世界中の製造施設に輸送。
去年12月からは、製造されたワクチンをアメリカや海外の米軍基地、カナダなどの投薬センターに配送。 ラジャッシュ・スーブラマニアンCOOは「今まさしく我々が何者で、何をする企業なのかを示す時」とアピールする。
クリーンな社会をめざし、2040年までにカーボンニュートラルな事業を達成することを3月3日に発表。目標達成に向け、配送車両のEV化、持続可能なエネルギー、炭素隔離(二酸化炭素の排出を抑制する手段)という3つの主要分野に20億ドル以上の初期投資を予定している。