米国で最速のユニコーン
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Amazonに出店する中小事業者を買収し業績拡大を支援する米企業セラシオ(Thrasio)が日本に進出すると日経が報じた。
設立は2018年。共同創業者のカルロス・キャッシュマンとジョシュ・シルバースティーンは複数のスタートアップ企業を立ち上げてきた連続起業家だ。
2020年11月にはAmazonの元CFOであるトム・スクータックが役員に参画した。
資金調達→買収→成長支援のサイクル
買収の対象は、商品の保管や発送をAmazonが代行する「FBA(Fulfillment by Amazon)」を利用する企業。これまでに約100ものブランドを買収してきた。
買収後は、仕入れや物流網の最適化、データマーケティングなどで事業のテコ入れをし、成長を促す。2月には「直近2か月間は1日あたり150万ドルの売上高を獲得している」とコメントしていた。
FBAの利用企業は少人数で運営されていることも多く、規模拡大のフェーズでリソースが不足しがち。セラシオが「駆け込み寺」となっている。「週に2〜3件の買収案件をクローズしている」 という。
2020年2月にはOaktreeやAdventなど既存投資家から7.5億ドルを調達。累計調達額は17.5億ドルとなり、評価額は60億ドルを超えるとされる。