ロングテール商品伸びる
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アスクルが3月16日、2020年6月〜2021年2月期決算を発表した。3Q時点で、通期営業利益の過去最高を上回った。
- 売上高は前年比4.5%増の3130億円
- 営業利益は同じく62.3%増の103億円
- 2021年5月期は、売上4160億円(前年比3.9%増)、営業利益130億円(47.4%増)を見込む

主力のBtoB事業は、売上高が前年比3.8%増の2563億円、営業利益は35.2%増の155億円。マスクや消毒液が好調なほか、文房具などオフィス向け製品の需要が回復基調にある。
ロングテール商品がBtoB事業の売上に占める割合は8%と、前年から1.1ポイント上昇。飛沫防止パネルやアルコール噴射機、ウェブ会議用スピーカーフォンなど、コロナ禍を受けて扱い始めた商材の売れ行きが良かった。
BtoC事業の売上高は前年比9.3%増の509億円。大型還元施策「超PayPay祭」や、ソフトバンク利用者などにクーポンを配布する「サイバーサンデー」も販促効果を発揮している。
それでもまだ「LOHACO」は3Q時点で30億円を超える赤字事業。ヤフーとの提携強化で販促費や人件業務費を削減し、2023年5月期までの黒字化を目指す。