2021年03月16日 07:00
主婦の宝島
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『業務スーパー』を展開する神戸物産が3月15日、2020年11月〜2021年1月期決算を発表。巣ごもり特需が落ちつきを見せる中、2割の増益を確保した。

  • 売上高は前年比4.2%増の850億円
  • 営業利益は24.9%増の70億円
  • 2021年10月期通期は売上高3410億円(前年比0.04%増)、営業利益248億円(同4%増)と成長が鈍化する見通し

神戸物産

目覚ましいのが、PB(プライベートブランド)商品の好調さだ。

PB売上の構成比は32.75%と前年から1.3ポイント上昇。集計方法の変更で単純比較はできないが、5年前(24.79%)からほぼ一貫して増加している。

2020年11月にはテレビ東京の「カンブリア宮殿」に登場。徳用ウインナー(税抜460円/1kg)やパッタイペースト(税抜298円/500g)がお得なPB商品として取り上げられた。

12月にはフジテレビの「ウワサのお客さま」でも紹介。節約主婦ののこさんが業務スーパーの商品で作れる格安の作り置きレシピを披露した。他にも週刊誌「女性自身」や情報誌「Hanako」などで特集され、知名度を高める。

生産体制も整える。2020年4月に岡山県のスイーツ工場を取得し、7月には神奈川、2021年1月には宮城で工場が稼働。自社工場は24ヶ所となり、所有工場数が食品スーパーとして日本最多クラスとなった。