婦人衣料の製造・販売を手がけるクロスプラスが3月12日、2021年1月期決算を発表した。衣料品販売の落ち込みをマスクが補い、大幅な増収となった。

• 売上高は前年比9.4％増の640億円
• 営業利益は同じく4.1倍の21億円
• EC売上高は同じく86.6%増の18億円

けん引したのは「パステルマスク」。今年5月の発売から販売枚数は7500万枚を突破した。 通期では非アパレル分野の売上高は139億円と、売上全体の21.7%を占めた。

全国のドラッグストアやホームセンター、自社ECなどで販売する。10色以上のカラーバリエーションや4種類のサイズを展開し、幅広い層から支持を集める。

伸縮性のある生地を使用しているため耳が痛くなりづらく、3D構造により通気性が高い。保湿効果があり、抗菌防臭・UVカット機能がついているタイプも人気だ。

昨年12月19日からはタレントの池田美優（みちょぱ）さんを起用したテレビCMを全国で放映。 10人に分身したみちょぱさんが円卓を囲み、好みの色を議論する不思議な世界観が話題を呼んだ。

今後は広告やSNSマーケティングを強化し、キャラクターや柄が入った新作も投入していく方針だ。