地銀支援SaaS
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銀行業務支援SaaSを提供する「Alkami Technology」がナスダック証券取引所に近く上場する。
Alkamiは2009年設立。DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む銀行業界に対して、一気通貫して業務を支援するプラットフォームをサブスクで提供。
- 2020年の通期売上高は前年比53%の1.1億ドル
- 営業損失は3,510万ドル(前年は4,254万ドルの赤字)
- 利用銀行機関は151社(前年比28%増)

Alkamiのターゲットは地方銀行だ。高度な技術と豊富なリソースを持つメガバンク(バンク・オブ・アメリカやウェルズファーゴ等)に対抗できるよう、新規顧客の獲得や収益の加速、運用効率向上を支援する。
「Alkami Platform」上では26製品を提供。一般的には、銀行はまず一連のコア製品を導入する。そこから口座開設や不正防止、マーケティングなど利用シーンを拡大。2020年末時点で平均9製品が利用されている。
既存顧客からのアップセルを表す「Net Retention Rate」は2020年末時点で117%だ。
競合には同じく銀行業務支援SaaSを提供する「nCino(エヌシーノ)」などがいる。