アリババ、成長鈍化
Shutterstock
アリババグループが昨晩発表した7〜9月期決算は、最終損益が265億元となり、前年比63%の減益となった。売上は前年比30%増の1,551億元。しかし、その内訳には変化がみられる。
- 中国コアコマース売上は955億元で、巣篭もり需要の大きかった1Qから減少
- 海外など他コマース部門は355億元(前年比39%増)と拡大
- コマース以外の売上は36%増の241億元に
ユーザー数の拡大は鈍化
- 年間購入者数は7.57億人となり、前年比9.2%の拡大
- モバイルMAUは同じく8.81億人(12%増)
- クラウドサービス売上は前年比60%増の149億元と成長著しかった
アリババの年間購入者数は、10%増があと3年続いたら、10億人に達する。 しかし、足元の動向を見る限り、もっと時間がかかるかもしれない。Pinduoduoなど他の主要プレイヤーと同様、アリババも地方への進出を進めている。
中国コアコマースにおける「その他」売上は、前年比44%増の261億元となった。ここには「ニューリテール」と呼ばれるオフライン店舗が含まれる。『Freshippo』店舗は222店舗となり、都心部を中心に展開する。