ここ数年、「AI半導体ならNVIDIA」というのが市場の揺るぎない常識でした。しかし、いまその図式に変化の兆しが現れています。GPU一強で進んできたAIブームの背後で、AIの使われ方そのものが「学習」から「推論」へ、そしてさらに「エージェント」へとシフトし始めているからです。 ChatGPTのように一問一答に応えるだけでなく、ユーザーの代わりに自分で考え、調べ物や予約、メール作成までこなしてくれる「エージェンティックAI」。このタイプのAIが必要とするのは、GPUのような特殊な計算装置だけではありません。普通のサーバーCPUと、それを支える大量のメモリの出番が、確実に増えつつあります。 この変化の最前線にいるのが、米国の半導体企業Rambus(ランバス)です。サーバー用メモリ(DDR5)の脇に必ず載る補助チップで世界シェア4割超を握る最大手。信号タイミングを整え高速動作を安定させる、文字通り"縁の下"の存在で、AIサーバー向けメモリが売れるほど着実に売上が伸びる独特なポジションにあります。
凸版印刷は5月13日、2022年3月期本決算を発表した。売上高1兆5475億円(前年比5.5%増)、営業利益735億円(前年比25%増)と大幅増益。同時に、中期経営計画の最終年度である2022年度営業利益の計画値を引き上げている。 印刷業界は凸版印刷と大日本印刷の2強がシェアの8割以上を占める寡占状態だ。ともに100年を超える老舗であり、1兆円を超える売り上げのある有力企業だが、デジタル化によって紙の印刷物市場は衰退を続けている。