マクドナルド、絞ったクーポンを戻し始めた

安さを看板にしてきたマクドナルドが、米国でその安さの「見せ方」につまずいています。定番商品の価格は競合より安い。それでも2026年7〜9月期、米国の既存店売上高(1年以上営業する店の売上高)は前年を小幅に下回りました。立て直しの起点になったのは、アプリの中の小さな見直しです。

クリス・ケンプチンスキーCEOは、値ごろ感の「最後の一片」がまだ欠けていると認めています。本部がテストを始めた矢先に、加盟店の一部は結果を待たずに動き出しました。一方、午後の店内では意外な商品が客を呼んでいます。急ぐ決定と待つ決定を分ける、CEOなりの物差しも語られました。

クーポン変更で常連が離れた

使い慣れたアプリのクーポンが、ある時期から様変わりした。マクドナルドの米国の常連客に、今年そんな変化が起きていました。同社は2026年7〜9月期、絞っていたクーポンの一部を復活させ、前年割れが続いた米国の既存店売上高を9月にプラスへ戻しています。客足が鈍った原因も、戻した決め手も、アプリの中にありました。

復活させた中身は具体的です。イアン・ボーデンCFOは例として、2ドルの朝食サンドイッチと、1ドル以上の購入で付く無料のポテトを挙げました。反応は客数・売上とも会社の想定を上回り、4〜6月期から続いた客足の減少を反転させたといいます。四半期全体では0.2%減で、7月・8月は小幅なマイナス、9月はプラスという推移でした。

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