半導体工場が稼働するまでには、膨大な工事が必要です。例えばクリーンルームの建設や、ガス・薬液を送る配管、製造装置の搬入と据え付け。台湾のMarketech(帆宣系統科技)は、こうした工場づくりを裏方として担う企業です。
Marketechは1988年、TSMC向けの資材輸入から出発しました。現在は工場インフラ工事と装置製造を柱とし、ASMLのEUV露光装置向けモジュールの受託製造も展開。AI向け半導体の増産が、Marketechの業績を押し上げています。

2026年7〜9月期の売上高は219.1億台湾ドル(約1058億円)で前年比91.1%増。四半期売上高の過去最高更新は2四半期連続です。1〜9月の累計売上高は574.21億台湾ドル(約2772億円)となり、すでに2025年の通期実績を上回りました。
受注の勢いは、さらに先まで続く見通しです。受注残は1351億台湾ドル(約6523億円)に達し、高新明会長は少なくとも2028年まで仕事が見通せると述べています。一方で、米国、日本、ドイツで顧客の工場建設が同時に進み、人手と資材の確保が新たな経営課題になっています。