中国NAND最大手YMTC、制裁下で世界3位に浮上し巨大IPOへ

2026年4〜6月期、中国のYMTC(長江存儲科技)がNAND型フラッシュメモリーの出荷容量で初めて世界3位に入りました。市場シェアは14%。サムスン電子の25%、SKハイニックスの22%に続いています。YMTCは2022年から米国の輸出規制の対象に指定されている企業です。

持株会社の長江存儲控股(CCSH)は、2026年1〜3月期に333.8億元の純利益を計上。2025年の通期純利益142.1億元の約2.35倍を、1四半期で稼いだ計算です。同社は上海証券取引所の科創板に上場を申請しており、調達予定額の330億元は同市場で過去最大です。

陳南翔董事長兼総裁は目論見書の「投資家への声明」で、ストレージ容量を「デジタル時代のインフラ」と位置づけました。目標には「世界のストレージ産業のリーダー」を掲げています。2023年12月期に191.8億元の最終赤字を出した企業が、3年足らずで巨額の利益を生む企業に変わりました。

国策で生まれ、制裁に試された10年

YMTCは2016年7月、湖北省武漢市に設立されました。半導体受託生産の武漢新芯集成電路(XMC)を土台とし、清華紫光集団系の投資会社、国家集成電路産業投資基金(大基金)、湖北省系の投資会社が出資しました。現在の持株会社に支配株主はおらず、湖北省系の湖北長晟が26.5%を持つ筆頭株主です。

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