韓国のサムスン電子が10月8日に発表した2026年7〜9月期の業績速報で、営業利益が107.4兆ウォン(約802億ドル)に到達しました。この数字は、NVIDIAの直近四半期の営業利益(約637億ドル)を上回ります。4〜6月期に続き、サムスンは2四半期連続で「NVIDIAより稼ぐ会社」となりました。
NVIDIAにとって、サムスンは「仕入れ先」です。NVIDIAのAI半導体には、データを高速でやり取りする専用メモリ「HBM」が欠かせず、サムスンはそれを供給しています。つまり、部品を売る側が、それを買う側よりも稼いだことになります。

韓国企業を代表する存在のサムスンですが、2年ほど前までは株価の低迷から「4万ウォン電子」と揶揄されていました。HBMでも、競合のSKハイニックスに大きく後れを取っていました。
この逆転劇は、AIブームの「稼ぎどころ」が変わりつつあることを示しています。ただし、市場の評価はまだ追いついていません。時価総額で見ると、サムスンはNVIDIAの3分の1以下。サムスンはなぜNVIDIAより稼げるようになったのか。そして市場はなぜ、それを信じきれないのか。順に見ていきます。