トラクター・サプライ(TSCO)米農村小売の最大手、減速下で「聖域なき」見直し

Tractor Supply Company

米国の郊外や農村には、数エーカーの土地で家畜やペットを育てる「趣味の農家」が多く暮らしています。トラクター・サプライ(TSCO)は、そうした人々に飼料や柵、作業着、ペットフードを売る米国最大の農村ライフスタイル小売です。

米テネシー州に本社を置き、49州に2463店を展開しています。2025年12月期の売上高は155.2億ドルで、30年以上にわたり増収を続けてきました。その同社が、2026年に入って足踏みしています。

4〜6月期は燃料高と干ばつが重なった5月に客足が鈍り、既存店売上高は1.5%減りました。同社は通期見通しを下げ、2024年に掲げた長期目標も撤回しました。ハル・ロートンCEOは「聖域は設けない」と語り、不採算のペット専門店約75店の閉鎖や出店ペースの抑制に動いています。

台所の部品カタログから全米2600店へ

創業者のチャールズ・シュミット氏は、シカゴで生まれ育った「都会っ子」でした。その彼が1938年、自宅の台所のテーブルで24ページのトラクター部品カタログを作り、通信販売を始めます。ディーラーより安く補修部品を届ける商売は倉約家の農家に受け入れられ、初年度に5万ドルを売り上げました。

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