土葬→火葬への変化が進む北米 葬儀最大手SCI、次の焦点はベビーブーマーの高齢化

Service Corporation International

サービス・コーポレーション・インターナショナル(以下、SCI)は、米ヒューストンに本社を置く北米最大の葬儀・墓地会社です。2026年6月末時点で葬儀場1495カ所と墓地505カ所を運営し、年間約70万の家族にサービスを提供しています。2025年12月期の売上高は43.1億ドルでした。

SCIの特徴は、顧客が亡くなる前に葬儀や墓地を売る事前契約にあります。2025年末の受注残は170億ドルと年間売上高の約4倍。既存店での葬儀は6割超が単価の低い火葬です。葬儀件数の増加を見込む2027〜2029年に向け、ベビーブーマー世代の高齢化がどう業績に表れるかが焦点です。

そもそもユダヤ教、イスラム教、キリスト教は、土葬が伝統の方法です。しかし土葬は一般に、遺体の防腐処理、棺、墓地の区画、墓標などが必要。費用の安さと手軽さから、米国ではここ数十年、火葬が急速に広がりました。

2026年4〜6月期は売上高が前年比4%増の11.0億ドルでした。葬儀件数の減少を単価の上昇と墓地の販売増で補い、調整後1株利益は0.9ドルと前年と会社の想定を上回りました。通期の営業キャッシュフロー見通しを引き上げ、トム・ライアン会長兼CEOは事前契約の販売が将来の売上を積み上げていると強調しました。

1軒の葬儀場から20カ国4500拠点へ、そして北米回帰

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