リパブリック・サービシズ(RSG):価格規律と買収、AIで成長を続ける北米廃棄物処理大手

Republic Services, Inc.

リパブリック・サービシズ(NYSE:RSG)は、アリゾナ州フェニックスに本社を置く北米最大級の廃棄物処理サービス事業者です。米国とカナダで207カ所の稼働中埋立地、255カ所の中継基地、79カ所のリサイクルセンターを運営し、約4万2000人の従業員を抱えます。

2025年12月期の売上高は166億ドル、調整後EBITDAは53億ドルでした。家庭・事業所ごみの収集から埋立処分、有害廃棄物処理、プラスチック再生までを一貫して手がける垂直統合型の事業モデルが特徴です。

直近の2026年4〜6月期は、売上高が前年比4.6%増の44.3億ドル、調整後1株利益が同4.5%増の1.85ドル。燃料費の高騰や建設需要の低迷が続くなか、コスト上昇を上回る値上げで利益率を維持しました。

ジョン・バンダーアークCEOは通期見通しの引き上げを表明、年間の買収投資計画も12億ドル超に引き上げました。AIを活用した価格設定や配車最適化、電気収集車の導入など、次の成長に向けた投資も加速しています。

買収で膨らんだ廃棄物部門が、北米有数の環境企業に

リパブリック・サービシズの源流は、複合企業リパブリック・インダストリーズの廃棄物部門にあります。1995年8月に同社の会長兼CEOに就いたのが、ウェイスト・マネジメントの共同創業者として知られるウェイン・ヒュイゼンガ会長です。同会長の下で廃棄物部門は3年足らずのうちに、年間売上高で合計10億ドルを超える事業を買収しました。

ウェイスト・マネジメントは、北米最大手の廃棄物処理サービス事業者。米国有数の環境サービス企業が、どちらも同じ人物を立役者としているのは興味深いポイントです。

独立後の大きな転機は、2008年12月に完了した同業アライド・ウェイスト・インダストリーズとの合併です。本社はフロリダ州フォートローダーデールから、アライドが本拠を置いていたアリゾナ州フェニックスに移行。アライド出身で統合後に社長兼COOとなったドン・スレーガー前CEOが合併の実務を主導しました。

スレーガー前CEOは10代でごみ収集車の洗車係として業界に入り、2011年にCEOに就任。同前CEOは2021年3月に引退を表明し、複数年にわたる後継者計画に基づいて当時社長を務めていたバンダーアークCEOが6月25日付で現職に就きました。バンダーアークCEOはマッキンゼー・アンド・カンパニーでパートナーを務めた後、2013年1月に最高マーケティング責任者として入社した人物です。

バンダーアークCEOの就任後に事業領域を大きく広げたのが、2022年5月に完了した有害廃棄物処理大手USエコロジーの買収です。純有利子負債を含む買収価格は22億ドルでした。同社は当時、両社の製造業顧客へのクロスセルで7500万〜1億ドルの増収機会、3年以内に4000万ドルのコスト削減効果を想定。2026年8月にCEOは、今の方がこの事業に期待していると述べ、当初計画を大きく上回ったと強調しました。

集めて、埋めて、再生する垂直統合モデル

続きを読むには

Strainerプレミアムに
ご登録いただく必要があります。

初回30日間無料体験実施中!

無料で続きを読む
または

人気記事