RLIは1965年創業、米イリノイ州ピオリアに本社を置く損害保険会社です。標準的な保険会社が引き受けにくいリスクを扱うスペシャルティ保険が主力で、賠償責任(Casualty)、財産(Property)、保証(Surety)の3セグメントで構成されます。

2026年4〜6月期の元受保険料は前年比3%増でした。調整後1株利益は0.83ドル(前年0.82ドル)、純利益は1.82ドル(同1.34ドル)でした。四半期配当0.18ドルに加えて2ドルの特別配当を実施し、合計1.84億ドルを株主に還元しています。新たに2.5億ドルの自社株買い枠も設定しました。
財産セグメントの保険料は前年比6%減でした。ジェニファー・クロブナックCOOは、E&S(エクセス・アンド・サープラス)財産保険市場の競争が激化していると説明。「1件の申込が45以上の市場に送られていると聞いています」と述べています。一部のブローカーには、前年の申込書をもとにした頼んでもいない見積もりが届いているといいます。
ハードマーケット期に撤退した標準的な保険会社が、同じ業種に戻ってきています。新規参入も続き、より広い補償をより安い保険料で提示しているとクロブナックCOOは語りました。RLIがハリケーンリスクの料率引き下げを始めたのは2024年7〜9月期、地震リスクは2025年1〜3月期です。契約はちょうど、ソフトマーケットに入って2回目の更新で値下げを受けている段階にあります。
ハードマーケットとは、保険会社の引受余力(資本)が不足し、供給が絞られる局面。保険料が上がり、補償条件は厳しくなり、契約者は保険を確保するのに苦労します。大規模災害や大きな損失の後に起きやすく、直近では2020〜2023年ごろの米国財産保険がこれに当たります(ハリケーン損失、インフレ、再保険料の急騰が背景)。対義語はソフトマーケット。

現在提示している料率は「概ね2022年ごろの水準」だとクロブナックCOOは説明しました。2年分の値上げを戻した形ですが、過去の水準に比べれば依然として高い水準です。RLIは引受担当者の手元に、予想損失、再保険費用、技術費用、利益率を織り込んだベンチマーク価格ツールを置いています。現在の料率はそのベンチマークに達しており、目標とするリスク調整後リターンを確保できていると述べました。
更新時の継続率は70%を下回りました。「規律を守っていると言う一部の競合は継続率が90%台にあり、本当に引いているのか疑問です」とクロブナックCOOは語っています。RLIには売上目標がなく、補償条件で妥協せずに契約を手放す自由があると強調しました。「エクスポージャーを増やす余地はありますが、市場が改善しない限りそうしません」としています。