Ouraは2013年にフィンランド北部のオウルで創業したスマートリングのメーカーです。指輪型のセンサーで睡眠、心拍、体温、月経周期などを24時間計測し、スマホアプリで50以上の指標として表示します。現在の本社はサンフランシスコにあり、トーマス・ヘイルCEOが率いています。
同社は9月3日、米証券取引委員会(SEC)に上場申請書(S-1)を提出しました。上場先はナスダックで、ティッカーは「OURA」。2025年10月〜2026年6月期の売上高は12.1億ドルで前年比74%増、純利益は6080万ドルでした。
2025年9月には1株53.57ドルでシリーズEとして9.08億ドルを調達。その資金の一部を使って上場前に8.7億ドル超の自社株買い戻しを実施しています。2026年6月には第5世代となる「Oura Ring 5」を発売しました。
Ouraの会員の約72%は女性です。2024年9月期以降の会員数の年平均成長率は女性が約143%、男性が約94%。年齢別では29歳以下が31%、30〜45歳が42%、46歳以上が27%です。世帯年収10万ドル未満の会員は約37%を占めます。
会員の半数超は何らかの慢性疾患を抱えていると同社は説明します。そのうち80%は、慢性疾患に関する判断にOuraのデータを参照していると回答。米国の会員の15%は医療従事者です。会員がOuraを選んだ理由は平均6つあり、睡眠、ストレス、運動、心臓の健康、長期的な健康、女性の健康が並びます。

新規会員の33%は、Ouraが人生初のウェアラブルだと言います。29%は既存のウェアラブルを置き換え、37%は他のウェアラブルと併用。同社は2025年7月〜2026年6月に360万個のリングを販売しました。IDCによる同期間の世界ウェアラブル出荷台数は約2.12億台で、Ouraのシェアは約2%です。
同社は女性の健康を「一生続く健康ジャーニー」として位置付けています。20代で月経周期の記録に使い始めた会員が、30代で妊活、その後は妊娠と産後、さらに更年期へと使い続ける想定。パートナー企業のNatural Cyclesは、Ouraのデータを使ってFDAが認可した非ホルモン避妊機能を提供しています。女性は家庭の医療に関する判断の約80%を担うとする調査を引き、同社は女性会員を世帯全体への普及の入り口と説明します。