光通信機器の受託製造(EMS)を手がけるFabrinetが8月17日、2026年6月期第4四半期(2026年4〜6月期)決算を発表しました。売上高は13.2億ドルと前年から45%増え、ガイダンスの上限を超えて過去最高を更新。成長率は四半期を追うごとに高まっています。
同社は日本での知名度こそ高くないものの、タイの巨大工場でAIデータセンターを支える光部品やモジュールを組み立てる、業界の「黒子」的存在です。今回の決算では売上の開示区分を全面的に組み替え、需要の出どころが根本から変わったことを自ら宣言しました。
説明会で目を引いたのは顧客構成の変化です。あるアナリストは、最大顧客であるNVIDIA向けの売上が通期では2割超減ったはずだと指摘しました。それでも全社の成長はむしろ加速しており、シェイマス・グレイディ会長兼CEOも「核心を突いた見方です」と応じています。

最大顧客の減速をのみ込んでなお強まる追い風は、どこから吹いているのか。そして自社製品を一切持たない受託製造会社に、世界のテック大手が次々と自らの最重要製品の生産を委ねるのはなぜでしょうか。