生成AIブームの主役は、GPUをはじめとする計算チップです。しかしいま、その計算チップ同士をつなぐ「あいだ」の領域で、主役に劣らぬ勢いの成長が起きています。データセンター向け接続半導体のAstera Labs(ALAB)が発表した2026年4〜6月期決算は、その象徴といえる内容でした。
目を引くのは成長率だけではありません。上場からわずか2年あまりで、収益の柱が信号を整える補正チップから、GPU同士を束ねるAIファブリックスイッチへ交代しようとしています。同社が「配線」の会社から抜け出しつつあることを示す構造変化です。
売上高は3.92億ドルと前年同期比104%増となり、過去最高を更新しました。続く2026年7〜9月期にはさらに前四半期比40%増の売上を見込み、最新規格「PCIe 6」向け製品は早くも売上の過半を占めています。

かつて接続チップは、1基あたり数十ドルの世界でした。それがなぜ、GPU1基あたり「数千ドル」を狙えるビジネスへ変わりつつあるのか。答えは、配線の役割を静かに超え始めたスイッチの中にあります。