マリオット、最高潮の決算で明かした「オーナーへの譲歩」

Marriott International

世界最大手のホテルチェーンMarriott International(マリオット)が、好調な四半期決算を発表しました。しかし決算説明会で目を引いたのは業績そのものより、同社がホテルオーナーから受け取る手数料を、自ら進んで割り引き始めているという事実でした。

背景には、ホテルをほぼ所有せず、オーナーからの手数料で稼ぐ同社の事業構造があります。説明会では、一部のオーナーが経営陣に宛てた書簡の存在も話題に上りました。アンソニー・カプアーノCEOは「当社の成功とオーナーの成功は分かちがたく結びついている」と繰り返し強調しています。

業績は堅調そのものです。米国・カナダ地域の客室収益指標RevPARは前年比5%増と、13四半期ぶりの高い伸びを記録。サッカーW杯の特需も追い風に通期ガイダンスは引き上げられ、上半期のホテル契約数は過去のどの上半期をも上回りました。

取り分を削れば、通常は利益が圧迫されるはずです。それでも2桁増益の見通しを維持できるのはどのような仕組みか。そして手数料の割引と引き換えに、同社は何を守ろうとしているのでしょうか。

特需と逆風が交錯した四半期

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