米掲示板型SNSのRedditが、2026年4〜6月期の決算を発表しました。売上高は8.05億ドル(前年比61%増)で、6割超の成長は8四半期連続です。利益やキャッシュフローも急拡大しましたが、市場の視線は好調な損益の外側——AIが検索を作り替えるなかで、この「人間の会話の集積地」がどう立ち回るかに注がれています。

共同創業者のスティーブ・ハフマンCEOは「私たちは自動化されたウェブの解毒剤です」と語ります。AIが要約を量産し、合成されたコンテンツがネットにあふれるほど、生身の議論や実体験の価値はむしろ上がる。それが同社の掲げる世界観であり、経営のよりどころでもあります。
その世界観を収益面で裏打ちしているのが広告事業です。購買の前に他人の本音を確かめたいユーザーの「意図」を捉えられる場として広告主の裾野が広がり、運用を自動化する新ツールの浸透も始まりました。
一方、決算説明会では米国のユーザー動向をめぐり、アナリストから率直な質問が相次ぎました。絶好調の損益計算書と、静かに揺らぐ流入の土台。経営陣はこの落差をどう説明し、どこに勝ち筋を見いだしているのでしょうか。