油田サービスの老舗に、AIデータセンターから注文が殺到している

Baker Hughes Company

生成AIの主役といえば、半導体やクラウドの巨人たち。しかしブームの恩恵は、意外な場所にも波及しはじめています。石油・天然ガスの開発現場を1世紀以上支えてきた油田サービスの老舗、Baker Hughesが発表した2026年4〜6月期決算は、その象徴といえる内容でした。

成長をけん引する機器部門では、受注が前年同期から2倍に膨らみ、過去最高を更新しました。ロレンツォ・シモネリ会長兼CEOは「AIをはじめとする計算需要の急成長が、電力需要の段階的な変化を引き起こしている」と指摘します。掘削の裏方だった会社が、AI時代の電力インフラの担い手として存在感を増しています。

けん引役となったのは、データセンター向けの発電設備です。注文の勢いは売上のペースを大きく上回り、同社はガスタービンの生産能力を大幅に引き上げる決断をしました。さらに7月には大型買収を完了し、電力に続く「もうひとつの商材」も手に入れています。

なぜ油田の裏方に、AIの注文が集まり続けるのか。その裏には、半導体の次に世界がぶつかる「ある制約」があります。老舗の変貌は一時の追い風なのか、それとも業界の地殻変動を映しているのでしょうか。

受注が1年で2倍になった

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