AIは電話から普及する?「SaaSは溶ける氷」論に数字で反論した米RingCentral決算

Ringcentral, Inc.

生成AIの活用となると、テキスト生成やコーディング支援を中心に語られがちです。そんな中で音声、さらに言えば「電話」がAIエージェントの実用領域として急速に立ち上がりつつあります。

その変化を象徴するのが、クラウド電話大手RingCentral。同社は7月23日に2026年4〜6月期決算を発表、売上高は約6.6億ドル(前年比5.9%増)と一見地味ですが、会社予想の上限を上回りました。株価は一日で25%も上昇しています。

株式市場には、「AIに代替されるRingCentralは”溶ける氷”だ」という弱気論も存在してきました。なかなかひどい言い方です。

そんな通説に対し、ウラジミール・シュムニスCEOは真っ向から反論しました。有料AI製品を利用する顧客のARR(年間経常収益)は全体の約13%に達し、前年比で2倍に拡大。AI受付サービス「AIR」の有料顧客は1.6万社を超え、前年比5倍。AI主導の新製品群のARRは、上半期だけで約60%成長しました。

その土台には、同社が持つ音声インフラの規模があります。プラットフォームは45カ国で年間約400億分の通話と30億件超のテキストメッセージを処理。その上に数十億件の録音・文字起こしデータが蓄積されています。「消費者が企業に電話やテキストで連絡し続ける限り、当社は強くなり続ける」とCEOは豪語しました。

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