「電力の商用化に匹敵する」——AIに賭けた世界最大の投資会社、その勝ち筋

ブラックストーン・グループ

AIブームの勝者として語られるのは、半導体やクラウドの巨人ばかりです。しかしその裏側には、データセンターや電力に巨額の資金を注ぎ込む「出し手」がいます。世界最大の投資会社ブラックストーンが発表した2026年4〜6月期決算は2割超の増益となり、その存在感を鮮明にしました。

スティーブン・シュワルツマンCEOは決算説明会で「私たちは、産業と市場において一世代で最も重大となる変革の初期段階にいる」と述べました。株式や債券といった伝統資産の外側で運用を続けてきた同社が、AIを歴史的な転換点と捉え、経営の中心に据えたことを示す発言です。

資金の集まり方も変わりつつあります。直近12カ月の流入額は2,600億ドルを超え、機関投資家から保険会社、個人富裕層まで、あらゆる経路から資金が押し寄せています。AIに沸く市場で、投資先ではなく「資本の供給網」そのものが膨張している格好です。

一方で、AIを巡る投資には過熱を懸念する声も絶えません。それでもシュワルツマンCEOは「当社の株は今、安売り状態にある」とまで言い切りました。世界最大の資本の出し手は、AIの何を見て、どこに勝ち筋を描いているのでしょうか。

「産業革命の再来」に張る布陣

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