「中南米のコストコ」が明かした、米国関税が"効かない"理由

PriceSmart, Inc.

米プライススマート(PriceSmart)は、中米・カリブ・コロンビアの13カ国で56の会員制倉庫型クラブを展開する小売企業です。コストコの原型となった「プライスクラブ」を生んだソル・プライス氏の一族が創業し、現在は孫にあたるデイビッド・プライスCEOが率いています。

2025年12月〜2026年2月期の総収益は15億ドルに迫り、地域を問わない広範な成長を示しました。営業利益は7,540万ドルで前年比15.6%増。とりわけ成長を牽引したのはコロンビアです。

コロンビアの純商品売上高は前年比30.5%増(恒常通貨ベースで13.8%増)と急拡大。会員数は前年比7.9%増の約210万口座に達し、12カ月更新率は90.2%と過去最高を記録しています。プライスCEOは「会員が当社の提供する価値を認め、関与し続けている明確な証拠」と述べました。

そんな同社がユニークなのは、米国の関税をほとんど払わずに事業を運営している点です。今年2月に米最高裁が関税の一部を無効と判断し、多くの輸入企業が還付金の行方に注目する中、同社は「米政府から還付を受ける立場にない」と明言。その背景には、マイアミを経由しながら商品を米国に「輸入しない」という独自の物流設計があります。

「米国を経由しない」物流網が関税を無効化する

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