1発10ドル足らずで無人機を撃ち落とす──AeroVironmentが握る「攻守のコスト逆転」

AeroVironment, Inc.

AeroVironmentが2026年4月期の通期決算を発表しました。ウクライナや中東の戦場で使われる小型の攻撃ドローンで知られる防衛企業で、足元の業績は追い風を受けて過去最高を更新しています。にもかかわらず、来期の成長見通しは大きく抑えられました。好調と慎重が同居する、めずらしい決算です。

落差の背景には、戦争のかたちが変わりつつあるという大きな潮流があります。安い無人機が空を埋める時代に、それをどう安く撃ち落とすか。同社が挑むのは、長らく「攻める側が安く、守る側が高い」とされてきたコスト計算を逆転させることです。決算の数字は、その挑戦がどこまで進んだかを映す鏡でもあります。

しかも同社の事業は、いまも一つの形に収まりません。長く変わらなかったある市場へ足を踏み入れ、この1年で会社の姿は大きく変わりました。一つの製品の波に頼らない体制づくりが、決算のあちこちに顔を出しています。

では、これだけ需要に沸く企業が、なぜ来期はアクセルを緩めたのでしょうか。そして、その慎重さの裏で何に賭けようとしているのか。記録的な四半期の内側を、経営陣の言葉からたどります。

ひっくり返る、戦場の損得勘定

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