X-Energyが、上場後初となる2026年1〜3月期の決算を発表しました。同社は4月にNASDAQへ上場したばかりの原子力ベンチャーですが、商業運転中の原子炉はまだ一基もありません。それでも、巨額の資金が集まっています。投資家は、この会社の何を買ったのでしょうか。
鍵は、稼ぎ方の独特さにあります。クレイ・セルCEOは、発電所が動き出す前から収益が生まれ、それが数十年にわたって続くビジネスモデルだと説明しました。普通なら、原発は完成して初めて電気を売り、収益が立ちます。その常識を外したところに、この会社の正体が隠れています。
背景には、原子力を取り巻く潮目の変化があります。AIの普及で電力の奪い合いが激しくなり、その供給源として原子力に再び光が当たっています。長く事業の足かせとされてきた規制にも、変化の兆しが見えます。逆風続きだった分野に、追い風が吹き始めています。
では、原子炉を作らない原子力企業は、どうやって利益を生むのでしょうか。AIの巨大企業がなぜ原子力に頼り、規制はどこまで変わったのか。そして、まだ何も売っていない会社を、投資家はどう見極めればよいのでしょうか。