AIで足りないのはGPUではない——売上3倍「Credo」が映す"接続"の正体

Credo Technology Group Holding Ltd

AIの主役といえば、NVIDIAに代表される高性能なGPUを思い浮かべる人が多いはずです。ところが、AIブームの果実を最も急な角度で受け取っている企業の一つは、そのGPUをつなぐ部分を作る半導体メーカーでした。Credoが発表した2026年4月期通期決算は、売上が前年の3倍を超える急成長となりました。半導体業界でも例の少ないこの伸びは、AIインフラに新しい制約が生まれていることを映しています。

ウィリアム・ブレナンCEOは、AIを動かす計算機の群れが巨大になるほど、勝負どころがずれてきたと指摘します。問われているのは、もはやチップ単体の速さではないという見立てです。性能競争とは別の次元で、顧客が本当に欲しがるものが入れ替わりつつあります。その変化が、同社の決算を押し上げました。

この急成長は、一度きりの現象ではなさそうです。Credoは、こうした流れが当面続くとの見方を示しています。しかも、需要を支える担い手は、これまでの一握りの巨大IT企業だけにとどまりません。AIインフラを支える顧客の顔ぶれが、広がり始めています。

では、なぜ脇役と見られてきた"つなぐ部分"に、これほどのお金が集まり始めたのでしょうか。鍵は、AIの急拡大が突きつけた制約と、顧客が払うお金の向かう先にあります。その正体を追うと、AIインフラの主役観そのものが揺らいで見えてきます。

AIの制約は「演算」から動いた

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