日系の太陽電池メーカー、TOYOが発表した2026年1〜3月期決算は、売上・粗利・純利益のすべてで過去最高を更新する記録的な内容となりました。売上は前年比177%増、純損益は赤字から黒字へ転換しています。米国テキサス州ヒューストンの工場稼働が本格化し、業績を一段階押し上げた格好です。

小野塚孝彦会長兼CEOは、今四半期について「当社の歩みにおける真の転換点だ」と総括しました。年来の設備投資が結実し、利益体質への移行が一気に進んだという認識です。経営陣はさらに、ヒューストンでの生産能力拡大計画にも踏み込みました。
中国メーカーが世界の太陽電池市場を圧倒的なシェアで握る構図は、長く揺らぐことがありませんでした。シャープや京セラといった大手日系企業も、価格競争に敗れて米国市場から事実上撤退しています。その業界に、無名と言ってもいい日系の小型メーカーが、いま静かにテキサスから切り込もうとしています。
経営陣の決算説明会での発言からは、太陽光産業の前提条件そのものを揺るがす変化の輪郭が浮かび上がります。中国一強の業界で、なぜTOYOだけがこのタイミングで急成長できたのでしょうか。