中国を本拠とするホテル運営大手のH Worldが発表した2026年1〜3月期決算は、グループ売上が前年比11.1%増の60億元、調整後純利益が同38.6%増となりました。売上の伸びを大きく上回る利益成長で、事業構造の変化が数字に表れた格好です。

フイ・ジンCEOは決算説明会で「東南アジア市場への投資規模とスピードを引き上げていく」と踏み込みました。本国で築いてきた事業モデルを、国境の外に持ち出すフェーズに入りつつあることを示す発言です。
中国本土事業の客室単価(ADR)は前年比4.5%増、海外事業のRevPAR(販売可能客室1室あたり収益)も同5.0%増と、地域を問わず単価面の改善が進みました。東南アジアの新興市場への布石も、初期段階を抜けつつあります。
ベトナム、ラオス、カンボジアで動き出した海外展開は、どこまで広がるのか。そして、その原資はどこで生まれているのか。中国最大級のホテルチェーンの足元には、マクロ報道だけでは見えにくい景色が広がっています。