USA Rare Earth、CEOが明言「事態は深刻」——脱・中国レアアースに動き始めた顧客たち

電気自動車や風力発電、防衛機器に欠かせないレアアース。中国依存からの脱却に向けて「鉱山から磁石まで」の供給網を米国主導で組み直そうとしているUSA Rare Earthが、2026年1〜3月期決算を発表しました。売上は約600万ドル、調整後純損失は2,410万ドル(1株あたり0.12ドル)にとどまる一方、1月以降に買収・出資・政府支援が立て続けに動き、業績と打ち手のスケールが大きく乖離する決算となりました。

バーバラ・ハンプトンCEOは「USA Rare Earthは決定的な局面にあります」と総括し、3つの戦略的取引によって、鉱石採掘から精製、金属化、磁石製造に至る「鉱山から磁石まで」の供給網を組み直す構想を示しました。掲げているのは西側主導でのレアアース供給網の再構築です。

3月には磁石製造拠点Stillwaterで初期生産ラインの稼働を開始し、4月には航空宇宙のタービン翼などに使われるイットリウム金属の初の商業生産も完了させました。中国以外でイットリウムを生産できる事業者はほとんどありません。事業の立ち上げと並行して、複数の戦略的取引が動いています。

財務基盤の厚みと打ち手の規模は際立っていますが、それを動かしているのは経営側の戦略だけではありません。顧客側で進む購買行動の地殻変動が、同社の事業環境を急速に変えつつあります。

「事態は深刻」——OEMが指示し始めた「磁石1年分の在庫」

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