Doximityが5月13日、2026年1〜3月期決算を発表しました。米国の医師の8割超が登録する医療従事者向けSNSを運営し、製薬会社向けの広告事業で収益を上げてきた企業です。四半期売上は前年比5%増の1億4,500万ドル、通期売上は前年比13%増の6億4,500万ドルで着地しました。ジェフ・タングニーCEOは今期を「AI投資の年」と位置づけ、来期の売上成長率ガイダンスを4%へと引き下げました。
「私たちは長らく米国最大の医師ネットワークだった。今年は、最大の医師AIプラットフォームになる」とタングニーCEOは述べました。同社のAI検索(医師が専門的な質問を投げて答えを得るサービス)とAIスクライブ(診察記録を自動作成するツール)の利用が、想定を超えるペースで医師に浸透しているためだと説明しました。
業務支援ツールを使う処方医の数は四半期で80万人を超え、前年比約30%増と前年の一桁台成長から大きく加速しました。このうち半数近くがAIツールを利用しています。フリーキャッシュフローは通期で3億1,700万ドル(前年比19%増)と過去最高を更新しました。

ガイダンスの数字だけを見れば成長減速の決算ですが、CEOが見ているのは別の景色のようです。その隔たりがどこから来ているのか、決算の中身を見ていきます。