Datadogといえば、企業のクラウドインフラやAIアプリケーションを「観測(オブザーバビリティ)」するプラットフォームを運営する企業。顧客のシステム利用量に応じて課金が発生する構造です。AI関連の動きが本格的な本番運用にまで到達しているかどうかを、同社の数字から窺い知ることができます。
2026年1〜3月期の決算発表は、とりわけ示唆に富む内容となりました。電話会議での話題は、コード生成ツールの本番投入、AIエージェントの普及、地政学リスクの影響、競合との関係など。一連のやり取りからは、AI時代に企業ITで何が起きているのかが立体的に浮かび上がります。

本稿では、経営陣の発言を軸に4つの注目点を取り上げます。
AIモデルの学習市場が、商業カテゴリとして立ち上がりつつあること。本来ならばSaaSを内製できるはずの巨大IT企業が、自社開発を巡る判断軸を見直し始めていること。AI関連企業以外の顧客層でも成長が加速していること。AIエージェントの本格運用が始まり、ITの利用構造そのものを変え始めていることです。