Hut 8が発表した2026年第1四半期決算は、売上が前年比226%増の7,100万ドル、粗利率は前年同期14%から64%へと急改善しました。ビットコイン採掘で大規模な電力インフラを築いてきた同社が、AIデータセンター企業への構造転換を加速させています。
アシャー・ジェノートCEOは決算カンファレンスコールで「電力こそが希少資源であり、電力へのアクセスを支配する者が産業を形作る」と述べました。AI計算需要の急拡大で電力供給が逼迫する中、採掘事業で培った電力調達の経験値が独自ポジションを支えています。
第1四半期にはギガワット級のAIデータセンター「Beacon Point」のフェーズ1を商業化し、投資適格テナントと15年契約を締結しました。四半期末後にはもう1つの主力案件「River Bend」向けに大型プロジェクト債を発行し、2契約から得られる契約済み収益は168億ドル規模に達します。
ジェノート氏は「我々はまだ初期段階にある」と話します。AIデータセンター開発業者が乱立する中、Hut 8の優位性を支えるのは、設計の工夫で契約価値を引き上げる仕組みと、ビットコイン子会社の意外な役割という2つの仕掛けでした。
