レンタカー大手のエイビス・バジェット・グループ(CAR)の株価が、2026年4月に異例の値動きを記録しました。1か月で時価総額が数倍に膨らみ、その後わずか数日で大半を吐き出すという展開は、ミーム株的な投機の対象としての側面を浮き彫りにしました。
同社の事業自体は、この数ヶ月で輪郭を変えつつあります。コロナ禍からの正常化局面で戦略が問い直されるなか、エイビスは2025年に新たな経営体制への移行を完了。経営陣はQ4の業績未達という難しい四半期を引き継ぐ形となりました。

新体制にとって2026年は、自らの哲学に基づいて年度計画を組み立てる初めての年度です。レンタカー事業は本質的にアセットビジネスであり、需要・中古車価格・価格決定力という3つの変数に対して利益構造が反応します。
エイビスは負債比率が高く、株主資本がマイナスという、いわゆる債務超過に陥っています。新CEOが打ち出す運営思想の転換と資本配分の枠組みとはどういうものなのか。本記事では、同社が進めようとしている構造的な変化について紹介します。