米ナスダックに上場するインドのIT企業Sify Technologies(SIFY)が4月13日、2026年3月期の通期決算を発表しました。同社はインド全土で法人向け通信回線とデータセンターを手がける会社です。売上高は448億7700万インドルピーで前年比13%増、本業の稼ぐ力を示すEBITDAも31%増と好調だった一方、最終損益は13億6600万インドルピーの赤字で着地しました。
決算の電話説明会では、複数のアナリストが数字の背景を掘り下げました。Sidotiのグレゴリー・バーンズ氏はデータセンターの規模を、IIFL Capitalに所属するプラティック・シン氏は建設中の拠点の進み具合を、Oaklane Capitalのソウラブ・アーリャ氏は赤字が続くある事業の黒字転換時期を、それぞれCFOに質しました。
応答の中でCFOのM・ヴィジャイ・クマール氏は、データセンター事業の拡張について踏み込んだ数字を示し、会長のラジュ・ヴェゲスナ氏は冒頭の挨拶でインド政府が打ち出した新制度への期待を表明しました。中東情勢の変化が同社の受注環境に影響を及ぼし始めているとの発言もあり、複数の追い風が同時に吹き寄せる状況がうかがえます。

一方で、成長ストーリーの裏側には見逃せない論点もあります。増収とEBITDA大幅増という数字には、そのまま額面通りには受け止めにくい事情も絡んでいました。本記事ではSifyの3事業の温度差、データセンター容量拡張の実像、制度と地政学という追い風の正体、そしてQ&Aで露呈した黒字化時期と子会社上場の現在地という4つの視点から、この決算を読み解きます。