建設の「請負」で成長してきた企業グループが、なぜ水処理会社を買うのか。インフロニア・ホールディングスが水道設備大手の水ing(スイング)を900億円超で買収する方針であることが報じられました。実現すれば、同社にとって3件目の大型M&Aとなります。
日本の上下水道は、老朽化と人口減少という二重の圧力にさらされています。管路の更新が追いつかない一方で、料金収入は先細りし、多くの自治体が運営の持続可能性に課題を抱えています。こうした構造問題を背景に、水インフラの担い手を民間に求める動きが加速しつつあります。
インフロニアは設立から4年足らずで、風力・道路・空港・水道と、インフラ運営の領域を矢継ぎ早に広げてきました。今回の水ing買収は、その延長線上にある案件です。しかし同時に、「建てる会社」から「運営する会社」への転換がどこまで本気なのかを問う試金石でもあります。
インフロニア・ホールディングス(以下、インフロニア)は2021年10月、前田建設工業、前田道路、前田製作所の3社による共同株式移転で設立された持株会社です。