ピュアCMフィービジネスやニッチ市場特化など!利益率の高い建設・インフラ関連企業4社から見る高収益の構造
今回は、建設・インフラ関連分野において高い利益率を誇る企業4社を取り上げます。いずれも20%超の営業利益率(または経常利益率)を実現しており、同業他社と一線を画す収益性を持つ企業といえます。
4社に共通して見えてくるのは、設計から施工・保守までを自社グループ内で完結させる一気通貫体制と、新設工事がその後のメンテナンス・修理需要を継続的に生み出すストック収益の存在です。さらに、特定領域への特化や発注者側に立つ独自のポジショニングによって価格競争を回避し、DX活用や協力会社との連携強化を通じた原価コントロールが、高い粗利率の維持につながっています。
各社の事業モデルと収益構造の詳細は、以下の紹介文をご覧ください。
まず1社目に取り上げるのは、インフラ構造物の補修・補強に特化した総合メンテナンス企業、ショーボンドホールディングス(1414)です。1958年に東京都世田谷区で昭和工業株式会社として設立され、翌年にはエポキシ樹脂系高性能強力接着剤を開発。その技術を核に「ショーボンド」の施工・販売へと展開し、1975年には建設部門と化学部門を分離して特殊工事会社としての成長路線を確立しました。
現在の強みは、調査・診断から設計、材料製造、施工までをグループ内で完結させる「総合メンテナンス体制」にあります。大型工事を担うショーボンド建設、全国拠点で中小型工事を手がける化工グループ、材料製造を担うショーボンドマテリアルなどが機能を分担し、高速道路会社や国、地方自治体を主要顧客とする公共インフラ市場で一気通貫のバリューチェーンを構築しています。

2025年6月期は売上高907億円(前期比6.2%増)、営業利益207億円(同5.7%増)を達成し、営業利益率は22.9%。この収益性を支えるのは、補修工学研究所を中心とした工法・材料の開発力と、メンテナンス工事に特化した協力会社との強固なネットワークです。現場ニーズを起点とした施工効率の継続的な改善が工事粗利率28.3%という水準を維持しており、11期連続の増収増益につながっています。
足元では2025年10月に全社最適体制へ移行し、タイ合弁会社の初黒字化達成など海外展開も進展。「中期経営計画2027」では売上高1,000億円・営業利益220億円を目標に掲げる一方、直近の2026年6月期は進捗の遅れを受けて売上高910億円・営業利益210億円へ業績予想を下方修正しています。