ウォルマート、AI活用で収益構造が変化―広告・会員収入が営業利益の3割に到達
ウォルマートは2026年度第4四半期に調整後営業利益を10.5%増加させ、売上高の伸び率の2倍以上となりました。ジョン・ファーナーCEOは「すべての事業セグメントで売上高を上回る速度で利益が成長している」と総括し、広告・会員収入を軸とした収益構造の変化を示しました。
利益成長を支えているのが、AI購買支援「Sparky」を活用したeコマースの急拡大です。ファーナー氏は「Sparkyは顧客の意図を理解し、解決策を生成して迅速に配送する能力を高めている」と、AIが実店舗網と連携する独自の強みを強調しました。

広告事業は全世界で46%増の64億ドル規模に成長。ジョン・レイニーCFOは「広告収入と会員費の合計が第4四半期の営業利益の約3分の1を占めた」と述べ、施策の効果をアピールしました。在庫管理面でも、自動化投資とマーケットプレイス拡充の効果が出ています。
2027年1月期の業績予想は、売上高を前年比3.5〜4.5%増、営業利益を6〜8%増と見込んでいます。レイニー氏は「関税リスクや処方薬価格規制による逆風を織り込み保守的に設定した」と説明。300億ドルの自社株買い枠を承認し、供給チェーン自動化と店舗改装がピークを迎える中、資本配分の規律を維持する姿勢も示しました。