既存モデル「S/X」終了と、年200億ドルの「AI・ロボット」大投資への転換
テスラが発表した2025年本決算は、売上高が948億ドル(前年比3%減)、純利益が38億ドル(同46%減)となり、主要指標が前年を割り込みました。車両販売単価が低下し納車台数も減少したことで、かつて20%を超えていた営業利益率は4.6%まで悪化しています。
イーロン・マスクCEOは、この現状を「ハードウェア中心のビジネスから物理AI企業への移行期」と釈明。既存の自動車販売モデルからの脱却を進めていることをアピールすることで、自らの展望への期待を呼びかけました。会社のミッションも「驚異的な豊かさ」(Amazing Abundance)に変更しています。

マスク氏の構想によれば、テスラは単なるEVメーカーではありません。自律走行車や人型ロボット「Optimus」を量産するプラットフォーム企業への変貌を目指しているのです。ただし、そのビジョンを実現するためのコストは甚大で、2026年の設備投資は過去最大の200億ドルを突破する見込みです。
事業再編の象徴とも言えるのが「モデルS」「モデルX」の生産終了です。量産本格化前のテスラを支えた代表車種であり、マスク氏は「名誉ある除隊」を宣言。2026年4〜6月期中に生産を終了し、その空きスペースを年間100万台規模の人型ロボット製造ラインへと転換する計画です。