ペットの二次医療に特化する「日本動物高度医療センター」が成長、今後は医療データPFへ
日本でもペットの「家族化」が進んだことで、動物医療へのニーズが年々高度化しています。がんや心臓病といった重篤な疾患への対応が求められる一方、街の動物病院(一次診療施設)が全てに対処することは現実的ではありません。
そんな環境下で「最後の砦」として機能しているのが日本動物高度医療センター(JARMeC)です。同社は、かかりつけ医からの紹介のみを受け付ける「完全紹介制」の二次診療に特化し、大学病院レベルの設備と専門医を集約。全国4,700施設以上の動物病院と連携ネットワークを築き、独自の地位を確立しています。

時代のニーズを捉えたJARMeCは、上場企業としても投資家からの注目を集めています。2025年3月期の売上高は50億円を突破し、営業利益も7.2億円を計上。今期も業績予想の上方修正に至るなど、需給が逼迫するほどの需要を背景に業績を伸ばしています。
同社はなぜ、これほどまでに強固な収益基盤を築くことができたのでしょうか。そして、病院経営の枠を超えて推進する「医療データ」のプラットフォーム構想とはどのようなものか。本稿では、JARMeCの来歴を紐解きながら、同社の事業モデルと成長戦略を紹介します。