「FFRIセキュリティ」官民需要を掴んで高成長、政府は「能動的サイバー防御」へ

FFRIセキュリティ

サイバー攻撃の手口が高度化し、地政学的なリスクが高まる中、日本の安全保障体制は大きな転換点を迎えています。政府は「国家安全保障戦略」に基づき、従来の専守防衛的な姿勢から、攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」へと舵を切りました。

必然的に、サイバーセキュリティ技術を提供する企業の役割は広がっています。そんな中で今回取り上げるのが、FFRIセキュリティという企業。創業者の鵜飼裕司社長は、かつて米国のセキュリティ企業でWindowsなどの脆弱性を多数発見した経歴の持ち主です。

FFRIセキュリティは2007年、「世界トップレベルのセキュリティ・リサーチ・チームを作る」ことを目的に設立されました。海外製品に依存しない「純国産」の技術開発を掲げ、標的型攻撃対策ソフトウェア「FFRI yarai」などを展開しています。

業績は好調で、2025年3月期の売上高は30億円を突破。経常利益も9億円に迫りました。今年度も上半期の売上高が前年比で約75%も増加するなど、事業規模の拡大に拍車がかかっています。果たしてどのような状況にあるのか、今回の記事で見ていきましょう。

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