「ドクターズ・ファイル」運営のギミックが新規上場。医師取材を軸にしたドミナント戦略

医療機関の情報サイト「ドクターズ・ファイル」の運営元であるギミック社の新規上場が承認されました。同社の強みは、街のクリニックを直接取材し、医師の診療方針や人柄を伝える独自記事。リクルート出身の矢田素史氏が2003年に創業した会社です。

患者が病院を探す際、判断材料は「口コミ」や基本的な情報に限られがち。ギミックは、医師へのインタビューを通じて「ドクターの想い」を可視化し、患者が抱える不安や不信を解消。納得感のある医療選択を支援するプラットフォームの構築を目指してきました。

ビジネスモデルは、医療機関からの課金収入を主軸とするBtoBモデル。一度契約したクリニックが継続的に利用する「ストック型」で、直近の解約率は0.72%という低水準です。アナログな取材力とWebメディアの発信力を組み合わせ、安定した収益基盤の上で全国のクリニック市場を開拓してきました。

本稿では、ギミックの来歴と、安定的な収益を生み出すビジネスモデル、今後の成長戦略について解説します。約17万件といわれる日本のクリニック市場に対し、ドミナント戦略でシェア拡大を狙う同社の現状と展望を紐解いていきます。

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