テスラQ3決算:売上最高も収益性は低下、マスク氏への巨額報酬案は「ロボット軍団」制御のため?

テスラ

テスラが10月22日(米国時間)、2025年7〜9月期決算を発表しました。売上高は約281億ドル(前年比12%増)、グローバルでの車両納車台数は50万台に迫り、どちらも四半期として過去最高を記録しています。

一方で懸念されるのが収益性です。営業利益率は前年同期の10.8%と比べ、さらに落ち込んで5.8%で着地。関税の影響に加え、AIなど研究開発の強化で営業費用が前年比50%増加しました。ヴァイバヴ・タネジャCFOは、7〜9月期における関税によるコスト影響が合計4億ドルを超えたと述べています。

イーロン・マスクCEOが強調したのは短期的な業績よりも、AIを軸とした戦略的な立ち位置でした。マスク氏は、リアルワールドAIのリーダーであることを対外的にアピール。完全自動運転(FSD)やロボタクシー、人型ロボット「Optimus」、自社で開発するAIチップの進捗を中心に論じました。

マスク氏といえば、1兆ドルもの巨額の報酬案について承認を求めている点でも話題を集めています。その概要は、テスラの時価総額が10年内に8.6兆ドル(現在の6倍以上)に達した場合、同氏に株式の最大12%を付与するというもの。今回は、そんなマスク氏の発言を中心にお伝えします。

FSD(完全自動運転)に自信、生産拡大を本格化へ?

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