まつ毛美容液等で売上100億超え。サロン流通で躍進「BJC」が新規上場へ(現在は上場取りやめ)
化粧品のファブレス企業「BJC」が、2025年10月28日に東証グロース市場へ新規上場します(現在は取消)。BJCは自社で工場を持たず、製品の企画・開発と販売に特化。美容室やエステサロンといったプロフェッショナル向け市場を主戦場として事業を展開しています。
中核を担うのは、まつ毛美容液「Lashaddict」とファンデーション「SPICARE V3」という2つの主要ブランド。まつ毛美容液市場では3年連続シェア1位を獲得し、ファンデーションブランドでも2024年度に販売金額3位に位置しました。

BJCの販売戦略は、全国の代理店を通じて理美容室やエステサロンへ製品を供給する「サロン専売」が特徴。代理店との関係構築が参入障壁として機能しているとし、一般小売店やECサイトとは異なる流通チャネルを確立しています。
2024年10月期には連結売上高が104億円を突破し、営業利益も18億円に迫りました。同社は過去にLBO(レバレッジド・バイアウト)を経ており、今回の新規上場は財務戦略の一環。果たしてどのような成長戦略を掲げているのか、本記事では同社の来歴からビジネスモデル、今後の展望までを紹介します。