TOTOが米国市場でアクセル「ウォシュレット」が切り拓く海外市場の勝算

TOTO

日本を代表する衛生陶器メーカーのTOTOが、グローバル展開において重要な変化にさしかかっています。これまで海外事業の主軸だった中国大陸事業に代わり、米州事業が新たな成長ドライバーとしての存在感を高めています。

7月末に発表された2025年4〜6月期決算で、米州事業の売上高は187億円(前年比13%増)に到達。中国大陸事業の売上高108億円を大きく上回りました。営業利益においても米州事業は12億円を計上し、増収増益を達成。海外住設事業セグメント全体が減収減益となる中、その堅調さが際立つ結果となりました。

米州事業において成長の中心にあるのが、温水洗浄便座「ウォシュレット」です。同製品の売上高は前年比28%増。販売台数に至っては48%増と大幅な伸びを示しています。この販売増は特定のチャネルに限定されるものではなく、Eコマースから小売店まで、広範な販売網において進んでいます。

その一方、米国の住宅市場には政策金利の高止まりなど先行きに不透明感もあります。輸入製品に関わる関税政策の動向も、事業環境に影響を与える変数の一つ。本記事では、同社の海外戦略について歴史を紐解きながら、同社の現況を探ります。

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