アクティビストが狙った菓子大手「江崎グリコ」業績低迷も財務は盤石、外圧による経営変革なるか?

江崎グリコ

菓子大手「江崎グリコ」の株式を、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが10%超まで買い進めたことが8月22日に明らかになりました。ダルトンはアクティビスト(物言う株主)であり、投資先企業に積極的に関与する姿勢で知られています。

それに先立つ2025年8月6日、江崎グリコは2025年12月期の上期決算を発表。売上高は前年比6.8%増の1,644億円となった一方、営業利益は同63.2%減の32億円でした。通期の業績予想を下方修正し、営業利益は期初計画比で38.9%減の110億円となる見込みを公表しています 。

足元の業績について江崎グリコは、複数の要因を挙げています。国内事業では、気温の状況や価格改定などが影響。収益性の高いアイスクリームが不振で、前年のシステムトラブル以降落ち込んだチルド商品の回復が想定を下回っていると言います。

成長を牽引する海外事業は、中国事業が現地通貨ベースで売上高が前年比15.2%増。その一方で、米国事業は売上高が同8.7%減となり、ASEAN事業も減収となりました。本記事では、最新の決算資料を基に同社の現状を紐解き、アクティビストが何に注目しているのか、その背景を探ります。

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