沖縄の巨人「オリオンビール」上場へ。圧倒的な県内シェアにホテル事業でも存在感

沖縄県を代表する企業の一つであるオリオンビールが、東証プライム市場への新規上場を予定していることが明らかになりました 。とりわけ県内で強固なブランドを確立する同社が、全国の投資家に対してその実態を開示しています。

オリオンビールの特徴は、主力である飲料事業に加え、沖縄の観光資源を活用した「観光・ホテル事業」も展開していること。2025年3月期の売上高は約289億円、純利益は73億円に達しました 。沖縄県内におけるビール販売シェアは83.8%(2024年3月期) と圧倒的です。

海外での成長にも期待が集まります。2021年3月期から2025年3月期にかけての海外売上高は、年平均成長率(CAGR)37.9%を記録。2025年7月に開業した大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」とはパートナーホテル契約を締結。インバウンド需要を成長に取り込む戦略も進めています。

現在の株主陣は、2019年のMBO(経営陣による買収)を主導した野村キャピタル・パートナーズやカーライル・グループ系の投資ファンドが筆頭。「沖縄の巨人」は盤石な土台の上に世界へと飛躍できるのか。本記事では新たな開示資料をもとに、同社について紹介します。

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