【書評】Airbnb Story - エアビーが300億ドル企業にまで成長した要因は何か

「シェアリング・エコノミー」の代表格の一つとされる部屋のマーケットプレイスAirbnbは、今や世界191カ国の6万5000以上の都市で、300万を超える物件を掲載しています。



会社の評価額は300億ドルとも言われ、同社の発展を描いた「Airbnb Story」も評判がよかったので読んでみました。

Airbnbのはじまりは、2007年の国際デザイン会議が開かれたときです。サンフランシスコのホテルはどこもいっぱいになり、創業メンバーのブライアン・チェスキーとジョー・ゲビアは、空いている部屋にエアマットレスを置いて、貸し出してみることにしました。

著者はフォーチュン・マガジンの編集者で、チェスキーらが2008年の大統領選挙期間中に「オバマ・オー」と「キャプテン・マケイン」というシリアルを売り出し、話題になっていたときに彼らのことを短い記事にしました。それから1-2年後、彼らのことが度々話題になるようになったものの、当時すでにホームアウェイドットコム、カウチサーフィン、ベッドアンドブレックファーストドットコムなど、似たようなサービスは多くあり、何が違うのかよくわからなかったそうです。

確かに、言われてみればそれらのサービスと何が違うのかよくわかりません。カウチサーフィンとか無料で泊まれるし、日本のバックパッカーたちにも人気です。どうしてそれらのサービスではなく、Airbnbだけがこれほど巨大になったのか。それを考えながら読んでみました。

Airbnbの主なマイルストーン

まず、Airbnbがどんな進化を辿ってきたかを少し確認します。

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