新たな開示検索機能をリリースしました

上場企業について調べるとき、投資家やビジネスパーソンが必ず辿りつくのが開示情報。中でも重要なのが「法定開示」と「適時開示」です。

法定開示は金融商品取引法や会社法に基づくもので、有価証券報告書や大量保有報告書などが当てはまります。一方の適時開示は、重要な情報をタイムリーに提供するもの。例えば決算短信や決算説明資料、業績予想の修正など。

法定開示は「金融庁」、適時開示は「証券取引所」が担当し、それぞれ『EDINET』『TDnet』に一般公開されています。しかし、一般の利用者にとって必ずしも利用しやすいとはいえません。そこで今回ストレイナーは、新たな開示検索機能をリリースしました。

開示検索ページ

まずは開示一覧ページです。こちらのリンク、もしくはサイト上部のナビゲーションから「開示」をクリックすると、次のようなページにアクセスできます。

画面左上には日付検索、右上には検索入力ボックスがあります。よく使うものは「プリセット」を用意したので、クリック一つでの絞り込みも可能。例えば「決算説明」を選択すれば、決算説明資料を一覧できます。

その下のタブを選択することで、適時開示と法定開示のどちらかが表示されます。適時開示情報は過去5年間、法定開示は過去10年分の資料を検索できます。

会社名などによるフリーワード検索も可能です。ただしこの点については、今後の改善点を残しています。

例えばサイボウズは「CYBOZU」と入力しないと出てきません。証券コードも現時点では「47760」のように「0」つきで入力する必要があります。元のAPI(TDnet APIおよびEDINET API)をそのまま利用しているためです。

AND検索にも今日時点では対応できていません。この辺りは重要性も高いので、なるべく早期に実装できればと考えています。

開示詳細ページ

開示をクリックすると、デスクトップの場合は右からニョキっとPDFデータにアクセスできます。右上の「拡大」アイコンをクリックすれば、全画面表示に切り替えることも可能です。

モバイルの場合は、上記をスキップして全画面表示に飛びます。

開示詳細ページには、デスクトップの場合は右側、モバイルでは画面の下部にチャットUIが用意されています。チャットに入力すると、生成AIが資料の内容をもとに回答してくれるシンプルな要約機能です。

決算短信や有価証券報告書はもちろん、決算説明資料のようにビジュアル中心のスライドにも対応。回答に少し時間を要することが多いものの、今後に向けていくつか工夫のアイデアがあります。

AIチャットは一日3メッセージまではログインなし、10メッセージまでは無料会員でもご利用いただけます。有料プランでは無制限に利用できます。これからさらにアップデートしていきますので、ぜひこの機会にご検討ください。

今回開発したのは、とにかくシンプルな開示検索機能です。「開示を見る」ことに集中するため、余計な情報を一切排除しました。(トップページへの動線すら無くしてしまったので、その点は付け加えるかもしれません)

スマホやタブレットでも見やすいように工夫しましたので、ぜひ「ホーム画面に追加」してみてください。ニーズがあれば、既読管理や閲覧履歴、会社のフォロー機能との紐付け等も付け加えていきます。